旬な現代アーティスト達による祭典『Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)』受賞記念展が再開!

旬な現代アーティスト達による祭典『Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)』受賞記念展が再開!

投稿者:広田

(画像出典:Tokyo Contemporary Art Award 公式)

コロナ禍で中止や休止を余儀なくされたイベントは沢山ありますが、Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)受賞記念展もその1つです。2021年3月20日(土・祝)~6月20日(日)、東京都現代美術館で開催される予定でしたが、4月25日から5月31日まで臨時休館となってしまいました。それが、今月6月1日(火)より再開されたのです。

日本の現代アートにおける旬なアーティストの旬な作品に触れることができる貴重な機会を得られるTokyo Contemporary Art Award(TCAA)受賞記念展をご紹介させて頂きます。

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Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)とは?

Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)

(画像出典:Tokyo Contemporary Art Award 公式)

Tokyo Contemporary Art Award(トウキョウコンテンポラリーアートアワード)とは、2018年に東京都等によって設立されたもので、日本で活躍している中堅アーティストを応援するために設立された現代美術に対する賞です。

本賞は、更なる飛躍やポテンシャルアップによる海外展開等が期待されるアーティストに贈られるものとなっていて、このような美術に対する賞についても色々なものがありますが、最適な時期に最適な支援をすることで更なる活躍をあと押しするというのがTCAAの目的です。いわば、これから旬を迎えようとする勢いと可能性のあるアーティストを発掘し支援することによって、世界的な活躍をする現代美術のアーティストを日本から輩出しようというもので、本アワードでは2名の受賞者が選ばれます。

Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)の選考と受賞者に対しての活動支援

Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)

では、そんなTCAAはどのようにして選ばれ、どのような支援が行われていくのでしょうか。受賞者は「公募、推薦を経た1次選考会」そして「スタジオ訪問、最終選考会」を経て、決定されることになります。

また、受賞者に対しては、賞金300万円と海外での活動支援上限100万円(旅費、滞在費、調査・制作費等)、東京都現代美術館での展覧会開催、モノグラフ(作品集)の作成といった支援が2年間に渡って行われていくことになります。

そして、そんなTCAAでは今まで次のようなアーティストの方達が受賞してきています。

 ・TCAA2019-2021 風間サチコ、下道基行

 ・TCAA2020-2022 藤井光、山城知佳子

 ・TCAA2021-2023 志賀理江子、竹内公太

Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)2019-2021 受賞記念展の内容は?

Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)

(画像左・下道基行氏 画像右:風間サチコ氏)

今回の展示では、風間サチコさんと下道基行さんの2名のアーティストの作品が、初期のものから最新作まで展示されています。

風間サチコさんの最新作シリーズ「Magic Mountain」は、新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延に対して、ドイツの作家トーマス・マンの『魔の山』から着想を得たものとなっています。また、下道基行さんの作品は、生活のなかに埋没してしまっている物語や些細すぎて明確に訴えかけてこない日常的な物事を、時を超えて引き寄せ、あるいはあぶり出し現在に繋げてくれるものとなっています。

6月1日から再開された今回の展示ですが、新型コロナウイルスの蔓延防止のため日付指定の完全予約のもとで見に行くことができます。再開にあたっては会期が2021年6月22日(火)まで延期されていますが、予約は公式サイトから出来るようになっています。

現代美術はその時の世相を映し出したりする一面があります。そして、それが旬なアーティストによるものであれば、尚更貴重なものかもしれません。興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

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