街中で無料で観賞できる『パブリックアート』を楽しむ

街中で無料で観賞できる『パブリックアート』を楽しむ

投稿者:マサ伊藤

(画像出典:Roppongi Hills)

目が留まった街角のオブジェなどの作品に心がときめいたり、感動したりしたことはありませんか?

アート、美術品と言うといざ観賞しに行くとなると敷居が高いものといったイメージがあるかもしれませんが、街角の公共空間にも実は沢山のアートがあります。そしてそれらは無料で楽しめ、中にも驚くほど高いクオリティーの作品も多くあり楽しむ事ができるのです。

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街中で自由に楽しめる、「パブリックアート」とは?

パブリックアートとは、公共的な空間に設置されていて誰もが目にする、出逢うことができるアート作品のことを言います。元々、彫刻などが多かったような気もしますがアート作品と言っても、そういった作品だけでなく、公園に設置されているベンチや街灯、トイレなどをパブリックアートとして制作、設置しているところもあります。

そんな数あるパブリックアート作品の中には岡本太郎といった超有名な作家によるもの等もあり、東京だと国立競技場や公園、駅などで多くのパブリックアートを見ることができます。それらは比較的規模の小さいものですが、例えばパリの凱旋門やエジプトのピラミッド、スフィンクスなども公共なのスペースに設置されており自由に観賞ができるという意味では、ある意味パブリックアートと言うこともできそうですね。

では、パブリックアートにはどのような効果や目的があるのでしょうか。

まず、第一に挙げられるのが芸術性を備えたアート作品に気軽に触れることが出来るという点です。その他にはパブリックアートによって街そのものや空間をプロデュースすることができ、付加価値を付け加える事ができるという点を挙げることができます。

全国各地で観られる様々なパブリックアート作品

明日の神話

(画像出典:岡本太郎記念館)

「明日の神話」は、あの岡本太郎さんの作品です。本作品は渋谷のJRと井の頭線の連絡通路にあるもので、その大きさ30メートルほどの大きな作品です。元々は1969年に製作されたものなのですが、2003年にメキシコで発見、そしてその後に渋谷に設置されています。核兵器による絶望や、その向こうにある希望を表した作品となっています。

日本橋南詰盛況乃圖(にほんばしみなみづめせいきょうのず)】

(画像出典:中央区観光協会オフィシャルブログ)

東京メトロ銀座線日本橋駅に設置されている、画家の山口晃さんの原画、監修によるステンドグラス作品です。江戸時代から現在までの街並みが表現されています。

LOVE

(画像出典:新宿アイランドits)

こちらのパブリックアートは西新宿の新宿アイランの正面に設置されているものですが、直接でなくても多くの方が一度は目にされている事でしょう。「L」「O」「V」「E」の4文字が組み合わされたロバート・インディアナによるこの作品は、本場アメリカのマンハッタンにあるものと色違いとなっています。恋愛成就のスポットとしても人気でインスタ等でも良く紹介されています。

金華童子風神雷神ヲ従エテ波濤ヲ越ユルノ図 (きんかどうじふうじんらいじんをしたがえてはとうをこゆるのず)

(画像出典:日本交通文化協会)

仙台空港の国際線到着ロビーにあるこの作品は、原画、監修が大友克洋さんにより制作された作品となっており、陶板レリーフによるもので2015年3月に完成しています。

アートに寛容な街・横浜みなとみらい

横浜みなとみらいでは、街中で多くのパブリックアートに出逢うこと出来ます。その理由として、街づくりの基本協定の中で新しい建築物を建てる時にアート作品を設置するというものがあり、みなとらみらい周辺だけで何と60を超えるパブリックアートがあるんです。例えば、クイーンズパーク内にある「結婚式」。こちらは牛島智子さんの作品で式を挙げたカップルが2人で座って記念写真を撮れるようにと創られた、とてもカラフルで可愛らしいなベンチになっています。

(画像出典:クイーンズスクエア横浜)

パブリックスペースにふと良い作品が1つあるだけでその周辺、街の雰囲気は変わってきます。そして、作品に人が集り、それが賑わいに結びついていきます。各地のパブリックアート巡りをしてみるなんていうのも良いかもしれませんし、自身の住んでいる街で身近なパブリックアートを見つけてみるのも面白いかもしれませんね。😄

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