古都京都を舞台にした写真展「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2022」が4月から開催

古都京都を舞台にした写真展「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2022」が4月から開催

投稿者:Yoshioka Shiori

(画像出典:公式HP)

京都は一千年の長きにわたって都が置かれ、伝統と世界屈指の文化を誇り、コロナ禍以前は国内外から多くの方々が訪れていた場所でもあります。京都発で発信される芸術、アートも沢山ありますが、今回紹介するのは写真展です。

写真は比較的新しい表現手法であっても他の芸術作品に劣ることのないもので、そこには新たな世界観が存在します。そんな写真のアートとしての可能性を古都京都から発信していこうというのがKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭です。

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京都で開催される国際的な写真展【KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭】

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭は、古都京都で開催される日本でも数少ない国際的な写真祭です。コロナ禍により過去2回は9月の開催となりましたが、今回は従来通り桜が咲き乱れ京都が最も美しいとされる春に開催される予定となっています。

そんな春の京都で、日本はもとより海外の貴重なコレクションが展示されるのは京都市内の歴史と趣の感じられる近現代建築の数々です。伝統工芸職人とのコラボ等もあり、京都らしい写真祭となっています。

また、会期中は教育的なプログラムも用意されていて、多くの人が写真や芸術、文化などに親しめるような内容になっています。

2013年より開催されているKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭は2022年で10回目を迎えるのですが、今回のテーマはONEです。それについて、KYOTOGRAPHIEの共同設立者/共同代表のルシール・レイボーズさんと仲西祐介さんは、仏教用語の「一即一切、一切即一」に由来しているという風に説明されています。「全ては1つに繋がり、関わり合って存在している」という意味は込められており、改めて世界との繋がり関係が意識されているようです。

京都文化博物館など京都市内の複数会場で開催される今回の写真祭では、例えば次のような展示が行われます。

◇京都文化博物館別館 ギイ・ブルダン(仏)の作品展を開催。モデル山口小夜子さんとのコラボ写真等も公開予定。

◇京都市美術館別館 アーヴィング・ペン(米)の作品を初めての一般公開となるものも含めて展示。

◇誉田屋源兵衛 黒蔵 スペインのイサベル・ムニョスの作品を写真や映像の他、極細の絹糸に作品を織り込んだ「写真の織物」も展示。

上記の他にも国内外の写真家による作品が市内各所で展示される他、今回はHOSOO GALLERYで、これからの活躍が期待される10人の日本の女性写真家の作品が「10/10 女性写真家たちの祝祭」として紹介されます。どれも独特の感性で切り取られた一瞬が1枚の写真の中に閉じ込められたような作品となっています。

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2022の開催概要

そんな、今年で10回目を迎えるKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2022ですが以下の日程で開催される予定となっています。

・期間 2022年4月9日(土)から5月8日(日)

・場所 京都文化博物館別館、京都市美術館別館、琵琶湖疏水記念館他京都市内各所

・参加アーティスト アーヴィング・ペン、ギイ・ブルダン、マイムーナ・ゲレシ、イサベル・ムニョス×田中泯×山口源兵衛、鷹巣由佳、サミュエル・ボレンドルフ、奈良原一高、パオロ・ウッズ&アルノー・ロベール、プリンス・ジャスィ、𠮷田多麻希、地蔵ゆかり、林 典子、細倉真弓、稲岡亜里子、岩根 愛、岡部 桃、清水はるみ、鈴木麻弓、殿村任香 etc…

・公式HP https://www.kyotographie.jp/

写真が写し出す世界は、絵画や彫刻といったものとは違ったものがあります。素晴らしい写真は現実の向こう側にある何かを訴えかけてくるような感じがします。それぞれの作品が展示されている空間と併せて京都らしい写真祭が開催されるわけですが、そんな悠久の時の流れが現在に凝縮されたような京都で、「一瞬を切り取った芸術」に逢いに行ってみたくなりました。😌

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