未来の住まいを面白くする『不動産テック』とは?

未来の住まいを面白くする『不動産テック』とは?

投稿者:ヤス

こんにちは、チームアミューズライターのヤスです。

近年、住宅、不動産の業界で良く使われるようになった不動産テックという言葉をご存じでしょうか?

テクノロジーとはご存じの通り「科学技術」のことを指す言葉です。不動産の分野と合体することで不動産×テクノロジーの概念は不動産テックという言葉を生みました。

今、不動産業界のデジタル化の遅れや不透明性という課題、従来の習慣をテクノロジーを用いることで、その仕組みが少しずつ変わろうとしてきているのです。

そんな、未来の住まいのかたちをつくり、手助けする「不動産テック」についてご紹介させて頂きます。

ADVERTISING

不動産テックがつくる「新しい取引のかたち」と「住まいのかたち」

AI(人工知能)がビッグデータを解析

多くの物件情報から自分に合うものを探すのが大変だった従来の部屋探しのかたちを、AIが解決してくれます。公開されている物件情報から市場を分析し、データの中からAIが価格や賃料を予測します。物件情報、周辺や地域情報、マンションの場合は階数や方位などの条件も含めて指数化してくれるのです。これにより、不動産オーナーも購入者も客観的な価格相場を知ることができ、適正な価格での物件購入や売り出しが実現されます。

IoT:スマートホーム・スマートロック

IoTは自分の周囲のあらゆるモノをインターネットに接続してくれる仕組みです。自宅の照明やエアコンが遠隔操作できたり、お風呂のお湯もデバイスで沸かすこともできてしまいます。スマートフォンのデバイスでエントランスの解錠・施錠を行う事ができるスマートロックでは遠隔でカギの施錠をコントロールし、外出先からでもセキュリティ管理を行う事ができます。

また、自宅に設置したWEBカメラとデバイスとつなげる事で、介護や育児における安否確認に利用できたり、ペットの状態を確認する事もできます。電力会社はスマートメーターを利用し、リアルタイムに家の消費電力を計測し料金をモニタリングしてくれるなど、家計の手助けもしてくれます。

VR・ARの活用

お部屋探しの際に、時間が取れない、タイミングが合わなく現地へ出向けないという様な問題をVR・ARの技術が解決してくれます。3D空間を再現し、自分がそこにいるかのような擬似体験を可能にする事によって、シミュレーションを行う事ができます。AR技術の活用法としては、自分の部屋に仮想の家具を配置しデザインや配置のシミュレーションをしたり、空地に仮想の建物を建てシミュレーションを行う事などを可能にします。仮想現実空間をつくるシュミレーション効果は、360度カメラや動画により既に多くの不動産会社に用いられています。

不動産の契約というのはトラブル防止の観点から原則、現地を直接確認した上でないと契約ができないといったケースが現在も多くみられますが、このVRを駆使した内覧システム等がもっと確立されてくれば、遠方に住んでいて現地を直接確認する事ができないといったケースでも、事前にVRで現地のイメージを確認した上でスムーズに契約をおこなう事ができる様になります。

④ ビッグデータ・マッチング

ITやビッグデータを用いて空き部屋のマッチングや、賃貸案件とオーナーなどのマッチングなどをおこなえたり、借主や買主、貸主や売主をWEB上で簡単にマッチングする事などができます。

日本の様に物件情報をきっかけにではなく、優秀なエージェントを選定し物件探しをする事が多いアメリカなどでは、ビッグデータを使ってユーザーはいくつかの質問に答えるだけで、膨大な情報量から自分に合った最適なエージェントを選定し、紹介してもらえるという様な、買い手、借り手と不動産エージェントつなぐマッチングサービスを展開している会社もあります。

こういったサービスが日本でも展開されれば、「もっと良い担当の人に不動産を紹介してもらいたかった…」というような不満がなくなっていき、消費者にとって、より良い取引ができる様になっていくのだと思います。

ブロックチェーン

ブロックチェーン上のスマートコントラクトは契約情報を記録し、第三者を介さず契約が自動でできるので、取引の効率化にとても役立っていく事になります。何かと複雑な不動産取引だと特に契約までにはかなりの時間を要し、それにも関わらず内容がいまいち不透明だなんて事もよくあります。

このようなシステムが構築されれば、契約に係る無駄な部分を消費者も提供する側も省く事ができるので、よりスムーズに契約までの取引をおこなう事ができます。

テクノロジーをうまく活用し、住まいをもっと楽しく!

不動産業界は20年IT化が遅れていると言われてきました。しかし、業務やビジネスにテクノロジーが取り入れられ不動産テックにより不動産業界も徐々に変化の時をむかえてきています。

また、取引の簡略化のみならず、不動産テックは私達の住まいにも大きな影響を与え、住まいの在り方を大きく変える事になっていくのだと思います。まだ、実生活とは中々結びつかない部分がおおいとは思いますが、テクノロジーは今後あらゆるものと結びつき、世の中を便利にそして安全を提供してくれます。

当たり前ではありますが、テクノロジーは使って初めてその効果を発揮します。あらゆるテクノロジーを駆使したサービスが、今後、不動産業界のみならず様々な業界で提供されていく中で、我々自身もテクノロジーを受け入れ、それを活かすという「意識」が必要になってきます。

より便利で安全で、そして、より楽しめる住まいにする為に不動産テックをうまく活用し、自分達の住まいをアップデートさせていきましょう!🏡

この記事をシェアする

関連する記事