落語鑑賞歴50年のプロが教える「明日にでも使える落語言葉」‼

落語鑑賞歴50年のプロが教える「明日にでも使える落語言葉」‼

投稿者:まんぼう

こんにちは、落語専門ライターのまんぼうです。

本日は落語歴50年をほこる、私まんぼうの落語シリーズという事で落語に詳しい方もそうでない方も、お付き合い下さいませ。(落語風)

さて、本日解説させて頂くのは『落語に出てくる用語集』という事で、どんな世界にも専門用語っていうものがございますが、そもそも言葉を理解できないと楽しくないのが落語です。いや、分からなくても雰囲気だけでも十分楽しいのですが、知っていると、

10倍は楽しめるのが落語です(。-`ω-)

そこで、本日は落語で出てくる用語集を簡単にご紹介させて頂きます。

これを覚えれば皆さんもにわか落語ファンを名乗れますよ!

ADVERTISING

★落語に出て来る符丁(隠語)

①扇子手拭い 噺家は扇子と手拭いを使って色々なものを表現します。例えば扇子は箸になったり煙管になったり筆になったりもします。この扇子の事を「風」と呼びます。

②次に手拭いですがこれも本になってり手紙になったりしますが、これを「曼荼羅(まんら)と呼びます。

数の数え方 100を一足(いっそく)と呼びます。つまり130なら「一足三十」と呼びます。
 200なら二足ですね。「寝床」という噺の中にも「がんもどきを一足三十作らなくちゃねえ」とか出て来ます。

お膝送り 今はかなりの寄席が椅子席ですが畳に座布団の寄席の時、混んで来るとお客さんに詰めて貰うのですが、これをこう呼びます。

仲入り 寄席や落語会で途中での休憩時間の事を呼びます。この「仲入り」の後に出る出番を「食い付き」と呼びます。

おいだし(追い出し)  寄席で、終演時に叩く太鼓。「出てけ出てけ出てけ」と聞こえるように叩きます。

 高座の事で習った噺をする時に「板にかける」と言います。

金ちゃん お客さんの事です。お金を持ってくるからですね。客が何を言っても受ける時は「今日の客は甘金だ」等と言います。逆に悪い客を「セコ金」と呼びます。

高座返し 前の出番の噺家の座布団をひっくり返し、めくりと呼ばれる演者の書いた紙をめくる仕事で、前座の仕事です。

香盤(こうばん)  各協会での地位を順序立てて並べたもの。その日の出番の順序を書いた表のことも言います。

助(すけ) 寄席や落語会などでトリの演者以外の出演者のことです。

席亭(せきてい 寄席の経営者。または主催者。

せこば  トイレのこと。( ゚Д゚)これは分からないですね…

だるま  羽織のことですが、今は余り言いません。

たれ  女性のこと。あるいは女性との情事の意味を指す事もあります(´∀`*)ウフフ

かく もろセッ〇スのことです。「たれをかく」というと女性とセッ〇スをした意味となります。( *´艸`)

たろ お金の事です。

ワリ 寄席の給金のことです。寄席では噺家はお客さん一人あたり幾らという金額が決まっています。つまり一人あたり10円で300人なら3000円という事です。

トリ 寄席や落語会で最後に出る演者の事です。東京の寄席なら落語ですが上方では落語とは限りません。

天狗連 アマチュアの噺家のことをこう呼びます。

抜く 寄席や落語会を無断で休むこと。単に休むのは「休席」と言います。

化ける  芸の上達が目覚ましく向上した状態。「あいつは化けたね」と使います。

 寄席でトリの前に出る出番のことで、トリを立てる為に受けすぎては駄目でかと言って受けないのも駄目で地味ながらお客を引きつけていなければならない難しいポジションです。

マクラ 噺に入る前の雑談でこれでその日のお客の傾向を探るのです。

やかん 知ったかぶりの事で「やかん」という演目から来ています。

おだん 芸人の後援者。スポンサーのこと。大抵の芸人には贔屓のお客がいます。

薄い お客の入が悪い事。かつては寄席はこれで悩みました。

他にもありますが、これだけ知っていればまずは大丈夫でしょう。

いかがでしたでしょうか?(*^_^*)

まんぼうの落語初心者講座、今回はここまで!

次回までに勉強しておいてくださいね~

ライタープロフィール
まんぼう:ネットに咲いた落語バカ、まんぼう…落語鑑賞歴50年以上!の自他ともに認める落語通!超玄人向け落語ブログ「はじめのブログ」主宰http://hajime-17.blog.jp 他にも「創作の残骸置き場http://manbou.blog.jp などを運営しておりますので是非ご覧くださいませ!!

この記事をシェアする

関連する記事