2021.02.11

日本遺産×エンタメ『NOBODY KNOWS 』が織りなす伝統芸能プロジェクト

投稿者：よっしー

日本の伝統的な美、魅力にスポットを当てた日本博の中でもアクティブな試みとして注目されているのが『NOBODY KNOWS』。ただ単に古いもの見直すというだけでなく、現代のカルチャーと併せることで日本古来の良さを際立たせる素晴らしいプロジェクトとなっています。今回はそんなNOBODY KNOWSをご紹介させて頂きたいと思います。

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日本固有の伝統芸能を伝える「NOBODY KNOWS」とは？

NOBODY KNOWSは、東京2020オリンピック・パラリンピックに合わせて日本固有の美を国内外に発信し、伝えていこうという「日本博」の取り組みの1つとして行われているプロジェクトです。日本には縄文時代から培われてきた自然と融合した美しい文化があります。それは、現在に繋がるものでもありますが、そんな「日本の美」にスポットを当てた日本博のプロジェクトの1つ、NOBODY KNOWSは「そこでしか出会えない、まだ誰も知らない日本がある。」というコンセプトの元、日本遺産を舞台に各地で行われる伝統芸能プロジェクトです。

NOBODY KNOWSの魅力とは？

日本固有の伝統芸能は、その地域で生まれ、受け継がれる中で継承されてきたものです。それぞれ魅力的なものでもありますが、やはりその生まれ育った場所で、見る、聞く、感じる、体験することによって、その良さがわかるものです。

実際にそこに身をおくことで、初めてそれぞれの伝統芸能の裏側にある、背景、ドラマといったものを感じることができます。NOBODY KNOWSでは、更に音楽や舞踏など現代のプロの芸能と地元に伝承されてきた伝統芸能を合わせることで、開催されるライブでは今までに観た事のない様な新しい体験が出来るようになっています。また、地域の人や歴史、風土、暮らしや技に触れることで、日本の美を再発見することが出来るでしょう。

2021年に行われるNOBODY KNOWSのイベントを紹介！

では、NOBODY KNOWSによって行われる2021年のイベントを少しご紹介させて頂きます。現在はコロナ禍の影響もあり、イベントはオンラインでの開催となっていますが、それぞれ貴重な体験と言えるものです。

NOBODY KNOWS Online Video SATSUMASENDAI

鹿児島県薩摩川内からの伝統芸能ライブの配信となります。配信期間は、2021年1月15日（金）～2月28日（日）の予定で、Youtubeで無料で視聴する事ができます。

一国一城といった制度がとられていた江戸時代でも、独自性を保持し文化を育んできた薩摩。そんな薩摩で薩摩武士の教養の1つとされてきたのが薩摩琵琶(さつまびわ)です。その薩摩琵琶のルーツとされる入来麓(いりきふもと)で、国の重要文化財である茅葺屋根の旧増田家住宅を舞台に入来神舞や薩摩琵琶と雅楽による音楽、日本舞踊との融合というプロジェクトを映像により体験することが出来ます。

NOBODY KNOWS Online Bus Tour TSURUOKA

こちらはオンラインでのバスツアーとなります。行先は山形県。「日本三大修験の聖地・出羽三山で山の恵を味わう東北の神秘の雪山に伝わる精進料理と山伏の文化」というのがテーマとなっています。

出羽三山(でわさんざん)は、今でも自然と共生する山伏の修行場となっている場所ですが、雪深い厳しい自然の中での営みを、ZOOMを利用しながらWeb越しに垣間見ることができるようです。こちらは日時が決まっていて、1回目が2021年2月10日（水）の10:00から11:30、2回目が2月20日（土）の10:00〜11:30となっています。それぞれ20名が定員となっていて、料金9,900円がモニター価格で5,980円となっています。

神職の方のお話で、山伏の生活文化に宿る精神に迫ることが出来る他、能楽師・山井綱雄さんのコメント等を交えながら、芸能の視点からも出羽三山について語っていただけるようです。

また、こちらのオンラインツアーでは、自宅にユネスコ食文化創造都市・鶴岡、出羽三山(でわさんざん)の精進料理が届くことになっています。自宅に届くのは「出羽三山の春待ち食セット」というもので、内容は「月山筍となめこの煮物、トンブリと宝谷カブのゴマみそ和え、イタドリと干し柿の甘酢、紅花の茎の炒り煮、たくあんの煮びたし、斎館オリジナルごま豆腐」などとなっています。