世界は広い!実際にあった『世界の面白い詐欺』フランス・パリ編 🇫🇷

世界は広い!実際にあった『世界の面白い詐欺』フランス・パリ編 🇫🇷

投稿者:マルコ

こんにちは、ライターのマルコです。

本シリーズでは、私が世界各国を旅してきた中で実際に出会った様々な面白い詐欺の手口をご紹介させて頂きます。思わず笑ってしまう様な詐欺の手口から、実際に騙されてしまった、とんでもなく手の込んだ信じられない様な詐欺まで、楽しんでご覧頂ければと思います。💡

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シンプルだけど危険!? 寄付を装った、フランスの『署名詐欺』

(フランスのパリ東駅)

今回の舞台は花の都、フランスのパリ。その優雅なイメージから詐欺などとは程遠いイメージをお持ちかと思いますがそんな事はありません。面白い詐欺達は世界中にいるのです。😌

「パリ東駅」はパリにあるフランス国鉄の主要ターミナル駅の一つで、観光客を始め多くの人が利用する駅となっています。

そう詐欺の舞台はいつも人が多く集まる場所、観光客が多く集まるところで起こるのです。

ある日、私はこのパリ東駅からの移動の際に電車の乗車まで時間があったので、構内を散策していました。すると、2人の女性が近づいてきて話かけてきたのです。

女性2人組:すみません、こちらに署名をしてもらっても良いですか? (カタコトの英語で)

私:はい? 何の署名ですか?

女性2人組:これは、ある難病をかかえた人達を助ける為の署名活動なんです。お金は一切かかりませんのでここに署名をお願いします。

私:はあ、なるほど。

そういって女性二人組は、署名用紙を目の前に差出してきたのです。

女性2人組:ここに名前と住所を書いてください。

私:これは、英語で書かないとならないんですか? 

女性2人組:日本語でも大丈夫なので、ここにお願いします。

私:あ、日本語でも大丈夫なんですか?(笑)

日本語の署名でも問題ないという良くわからないルールと、やたら署名をせかしてくる事から何だかあやしいなと思い再度確認をしてみました。

私:これは病気の人を助ける為の署名活動で、募金だったりお金はかからないんですよね?

女性2人組:もちろんですよ、署名だけです。お金は一切もらいませんよ。

私:…分かりました。じゃあここに書きますね。

とりあえず、署名だけならと思い、その用紙に住所と名前を英語表記で書いたのです。そして、そのままその場を後にしようとすると、女性2人組は持っていた署名用紙を裏返しこちらに見せてきました。そこに書いていたものとは…

address:○○~ name :○○ donation:¥30€
address:○○~ name :○○ donation:¥25$
address:○○~ name :○○ donation:¥10€
address:○○~ name :○○ donation:¥80$
address:○○~ name :○○ donation:¥40€

そこには、住所と名前、そしてDonation(寄付金)なる項目あり、上からぎっしりと他の人達が書いたと思われる住所と氏名、そして寄付をした寄付金の金額が記載されている、という事だったのです。

私:え、これは何ですか?

女性2人組:これは皆さん好意で協力してくれた人達の住所と名前、それから寄付金の金額です。

お金は払わなくて良いってさっき言ってたと思うんですけど…

女性2人組:でも、皆寄付してくれているのでお願いします。だいたい皆さん10€(約1,200円)くらいは寄付してくれますよ。中には50€(約6,000円)くらい寄付する人もたくさんいます。

内心、寄付でそんなに払うかなぁ、と思いつつも「皆は寄付している」という部分を何度も繰り返し言われた事により、「自分も少しは寄付しないとダメかな…」という気持ちに段々なってきた私は、とりあえずポケットにある分の小銭を渡そうと見てみる事に。

私:じゃあ、これだけしかないので、どうぞ。

そういってポケットに持ってた、所持金2.5€ (約300円)を渡したのです。

女性2人組:え!?これだけ?もっとないの!?

突然声を荒げる女性2人…

私:ないですよそれしか、寄付金だからいくらとかないでしょだって。

そう言うと、女性2人組はめちゃくちゃ不満そうな顔をしたかと思えば、逃げる様にしてその場を立ち去って行きました。

( なんだったんだ今のは… )

どうも釈然としなかったので、その日宿泊先に戻ってその日の出来事について調べてみると、出てくる出てくる、

フランスの「署名詐欺

についての被害報告、レポートの数々。😂

これはフランスでは割と有名な詐欺手口のひとつで、その名の通り署名を装い寄付金を騙しとる、というもの。主にパリ東駅の様な主要ターミナル駅や有名観光地のエッフェル塔周辺のエリアなどの人が集まる場所で多く被害がある様です。

だいたいこの詐欺を行うのは女性の様で、私の時の様に難病支援や孤児の支援、公的な署名活動だと言ったりとそのパターンは色々とある様です。そして、決まり文句として「皆に寄付してもらっている」というのは共通して言うようで、皆がやっているのに自分だけやらないのはみっともない、恥ずかしい、などと思ってしまう人の心理を巧み利用してくるのです。

改めて、自分に起こった事が詐欺だと理解した私は、だんだん怒りがこみあげてきました。そして、次に会ったら絶対にリベンジしてやると誓ったのです。そう、取られた金額がたったの300円程にも関わらず! 🔥

そして数日後、そのリベンジの機会は案外すぐにおとずれました。

場所は、前回詐欺にあったパリ東駅、この日も駅の構内を歩いていたら今度は1人の女性が近づいてきました。

私:何ですか?

女性:ここに署名をお願いします。お金は一切かからないので。

よしきたー!!( ゚Д゚)

その後の展開は全く前回と同様、マニュアル通りの説明を受けた後、流れ通り署名を促されました。

私:あの、僕日本人なんですけど、署名は日本語でも問題ないんですか?

女性:もちろん、問題ないです。じゃあ早くここに書いてください。

日本語で署名する事がOKなのは前回の一件で知っていましたが、改めて確認し、そして私はその署名欄のマスいっぱいに、日本語でこの様に書いたのです。

これは詐欺です、日本の皆さん気を付けて下さい絶対にお金を払わない様に

その後、女性から当然の様に寄付を要求されましたが、もちろん払うはずもなく、ニコニコ笑顔でその場を後にしたのでした。😊

という事で以上、今回はフランスの寄付を装った「署名詐欺」に出会った話を紹介させて頂きました。

今回の詐欺のポイントは、やはり詐欺師達の決まり文句でもある「皆さんにやってもらっています」と訴えかけられる部分ではないでしょうか。前途でも話しました様に、人には見栄やプライドがありますので、そこを巧みに利用した、シンプルではありますが結構引っかかってしまいやすい詐欺と言えます。

特に日本人の方は気を付けましょう。世界各国の中で皆さんやっていますからという言葉に一番弱いのは正直、、日本人だと思います。(笑)

それでは、今回はここまで!次回も実際にあった世界中の面白い詐欺師とその手口をご紹介させて頂きますので、どうぞお楽しみに!😉

【シリーズ記事】

世界は広い!実際にあった『世界の面白い詐欺』中国上海 編 🇨🇳

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